腹腔鏡下ヘルニアセンター
部門紹介
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担当医師 高川 亮消化器外科部長 |
腹腔鏡(ふくくうきょう)手術という言葉を聞いたことがあるでしょうか。腹腔鏡手術とはおなかの中に炭酸ガスを注入して膨らませることで、腹腔内の疾患に対して手術を行います。そのため、全身麻酔が必要であり、日本では1990年代から始まり、2000年代より多くの病気に対して行われるようになりました。
当院でも従来より腹腔鏡手術は行われておりましたが、医療機器の進化により、最先端な器具を用いることで、安全により小さな傷で手術することが可能となりました。
腹腔鏡下手術を専門とする医師の赴任に伴い、2018年4月より細径鉗子を導入し、さらに5mmと細いカメラを追加購入し、より多くの患者さんに対して、小さな創(きず)での手術を行っていけるようになりました。
手術のきずが小さいことで、患者さんの痛みに対する術前の不安が少しでも和らぎ、また、手術したことを早く忘れることができる要因の一つになればと考えています。
患者さんの状態に応じて、数多くの経験を有する医師が丁寧に説明して診療いたしますので、お気軽にご相談ください。
対象疾患
鼠径・腹壁ヘルニア、胆嚢疾患(胆石、胆嚢ポリープなど)、虫垂炎、胃がん、大腸がん、脾臓疾患など
特色
一般的に腹腔鏡手術で用いるよりも細い直径5mmのカメラや、3mmの細径鉗子などを積極的に用いることで、①きずの整容性に優れ、②痛みが少なく、③もとの生活に早く戻れる治療を行っています。
入院期間の目安として、術後の合併症が生じなかった場合は、良性疾患で1-5日、悪性(がん)疾患で10-14日程度となっています。
5mm軟性鏡
3mm(上)、5mm(下)
細径鉗子を用いた手術の様子
細径鉗子を用いた手術の様子
腹腔鏡下胆嚢摘出術後のきず